バーチング(Birching)
今回も、以前紹介しましたCurious Pleasures: A Gentleman's Collection of Beastliness(奇妙な遊興: 紳士のための奇癖コレクション)から、「バーチング(Birching)」について以下紹介いたします。
バーチングとは、伝統的で格調の高い体罰の一つでありながら、肉欲のために行われることも多い。
従来は、白樺の小枝を束ねて、受け手の裸の尻を叩くというものだが、愛好家の間では、この行為は儀式にまで高められている。
「懲罰としてのバーチングと、肉欲ための一形態としてのバーチングとの間には、実質的な違いはないことに留意すべきである。」とバーチングを記述した文献には、この行為を形状的な観点から考察する傾向もあるが、その起源は農村における一般的で素朴な家庭での「お仕置き」なものである。しかしながら、ここでは女性の受け手の観点から考察することとする。
バーチングについては、どのようなやり方であれ、解説をするにあたっては、ある種の儀式のような行為から始まる。
まず、罰を受ける者は、森に出かけて、白樺の木を見つけなければならない。
彼女は1ヤード(約1m)ほどの長さの小枝を12本選び、伝統的に彼女の髪の毛を束ねているリボンで束ねなければならない。
この束ねたものがバーチの持ち手となり、一般的には全長の3分の1ほどの長さで束ねる。そして残りの3分2の部分が笞の役割を果たすことになる。
家に戻って、あるいはその場で打たれることになったとしても、彼女はバーチを打つ者に差し出さなければならない。
彼女は、打つ者にそれが適切に作られているのか、罰を軽くするために誤魔化しているのではないか判定してもらう必要がある。
そして判定が悪ければ、罰が重くなり、その場で尻を叩かれた上で、森に戻って2束目のバーチを作ることになる。
極端なサディストは、このサイクルを十数回繰り返し、納得のいくバーチが集まるまで続けられる。それは笞打たれる者の精神的な不安を極限まで高めるのだ。
そして、儀式は、季節によっても変わってくる。
春から初夏にかけては、白樺の小枝はしなやかで、すぐに使用することができる。しかし、夏の終わりから秋にかけては、小枝が硬くなるので塩水に浸す必要があるのである。さらに冬になると、小枝は最も硬くなり、もろくなって、使うと簡単に折れてしまう。これを良しとするかどうかは意見が分かれるところだが、真の愛好家は、夏に摘んだ白樺の小枝を塩水の入った桶に入れていつでも準備しておくのだろう。
塩水には防腐効果があり、傷ついた肌にしみるので、衛生面でも懲罰の効果を高める面でも適しているのだ。
白樺の準備ができたら、受け手は効果的な懲罰のために十分な大きさの部屋(いわゆる「お仕置き部屋」)に連れて行かれる。
よくあるのは納屋だが、野外での懲罰も珍しくはない。
ここで、笞を受ける女性は足首を掴まされるか、理想的には、ドーセット州リングウッドのMessrs J and G・Bが製造しているような特注の笞打ち鞍(=通称「お仕置き台」)に固定される。いずれにしても、彼女のお尻が最も笞打たれ易い姿勢に固定されるのだ。
その後、彼女の服は背中まで捲られて、彼女の尻が完全に露出するように、ドロワーズを大きく割開くか、腰紐を外して引き下げられる。
その後、彼女はたっぷりと笞打たれる。
笞打ちは正確なリズムでゆっくりと行われ、1打ごとに彼女は何打目かを数えさせられ、懲らしめてくれた笞打つ者に対して感謝するか、そもそもなぜ笞打たれているのかを述べさせらるか、時にはその両方をしなければならない。
罰が終わると、彼女は先ほどまで自分の尻を打っていた憎らしいバーチにキスをしなければならず、その後、部屋の隅に追いやられて、叩かれた尻を周りの者に披露しながら屈辱を噛み締めなければならい。
ここで注意すべきは、罰としてのバーチングと肉欲を満たすためのバーチングの間には、ほとんど、あるいは全く違いがないということである。
ただし、エロティックなバーチングは、一般的に淫らな行為の後に行われる。
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