2021年12月25日土曜日

カーペット叩き(Carpet Beater)

今回も、以前紹介しましたCurious Pleasures: A Gentleman's Collection of Beastliness(奇妙な遊興: 紳士のための奇癖コレクション)から、「カーペット叩き」について以下紹介いたします。




カーペット叩き(Carpet Beater)


裸の尻を適度な力で叩くと、ピリピリとした鋭い痛みを与えることができる一般的な家庭用雑貨でのことです。


特に下級のメイドたちの間では、尻を打たれるとき、適度な痛みはあるものの笞ほど厳しくないため、人気がある道具です。


マズウェルヒルのE・L夫人が雇っている2人のメイドたちの口に出すのも憚られる行為は、その良い例として伝えられています。

その2人のメイドたちは、最も基本的な道徳的慣習も、最低限の礼節さえも忘れてしまっていたようです。

彼女たちは、雇われている邸宅の庭で、交互にカーペット叩きを使って、お互いの尻を叩き合っているだけでなく、その合間に笑いながら冗談を言い合っているのが目撃されたのです。


1人の娘は野外であるのも関わらず、自らスカートを大胆に捲り上げ、尻を丸出しにした挙句、尻を振りながらカーペット叩きを待っています。

それを見たもう1人の娘は、「まったく大きな尻だね!」などとメイド長のモノマネをしながら、普段の仕置きの場面を再現して見せるのです。

その後、打ち役と打たれ役は交代し、「さあ!役立たずの小娘にはこれが必要なはずよ!尻をお出し!」と今度はE・L夫人からの折檻を再現するように、カーペット叩きで裸の尻を打ち据えるのです。


この「おふざけ」は、1時間以上も続いた後、執事によって見つかったことで終幕となりました。

その後、この2人のメイドたちが、執事かメイド長からもっと効果的な道具(杖笞や革鞭)によって、尻を並べて叩かれたことは想像に難くないでしょう。




0 件のコメント:

コメントを投稿

あるレディーズ・コンパニオンの思い出(前編) さあ、今回から新しいシリーズの始まりです。 今回のテーマは「レディーズ・コンパニオン」です。 「レディーズ・コンパニオン」なんて聞き馴染みのないテーマですよね。 簡単に言うとお金持ちのご婦人と金で雇われた年下の介添人といったところでし...